夢のようです   じゅん  
 

 

昭和のあのころを思い出すと、

田舎の小さな小学生とキラキラ輝く王子様たちが浮かんできます。

小学生には、とにかく彼らがまぶしくて、ただ遠くから見つめるばかり。

コンサートに行きたい、と願うことさえなかったんだよね。

だから、楽しみは毎週日曜日のシャボン玉ホリデーと、

夜のニュースの前の明治チョコレートのCM。

ほんっとに瞬きさえできないほど、一所懸命に見てました。


ただ、映画館は町内にあって小学生でも1人で行けたから、

タイガースの映画はもう何度も何度も見れましたよ。

当時は入れ替えなしだったから、朝から入ってずっと見てたなぁ・・・。

「世界はボクらを待っている」

「華やかなる招待」

「ハーイ!ロンドン」


そして、ほんのちょっとだけ出てた

「ドリフターズですよ!前進!前進!また前進!」


映画はどれも好きだったけど、「世界はボクらを待っている」が、

リアルなタイガースの日常という感じで一番印象に残ってます。

合宿所で5人が大騒ぎしながら、朝ごはんを食べ、

着替えをし、出かける、なんてもう涙ものでしたね。

トッポがトイレに漫画を持って入っちゃって、

ピーが「もぉ〜〜、のんびりしてるぜ、あいつ!」なんて。


なぜか、映画は封切り時だけじゃなくて、何度も来たのでその度によく見ました。

そして大人になってから、そのビデオが出ていることを発見!

狂喜乱舞という感じで三本とも手に入れたんですが、

実は、見るのがちょっと怖かったんですよ。

あんなに大好きだった映画が、もしかしたら、

かなりチャチな作りだったのでは?とか、

所詮、アイドル映画でしかなかったのでは?とか。

でも、実際にドキドキしながら見てみたら、そんなことは杞憂もいいとこで、

はぁ〜〜っ、はぁ〜〜っとため息つきつつ、面白い!!!!

とまた別の意味で泣きそうでした。


今、地元映画館で出している月刊誌に毎月、映画の紹介文など書いているのですが、

タイガースの三本は私にとっては別格でとても大事な映画です。

解散コンサートはテレビでしか見れなかった私なのに、

40年ぶりの彼らに生の舞台でお目にかかれるチャンスを得た今年!!

年は取るもんだねぇ、と嬉しくてたまりません。


ちなみに、甥っこが慶應高校だったんですよ。

ピーが先生をしてらした時にはしっかり在籍してたんですが、

一般人であるピーのことを尋ねるのは憚られて、何も聞いておりませんでした。

退職されて、こんなに公の場に出ておられるのですから、 今度会ったら、

ねぇ、人見先生の授業、受けたことある? どんな先生だったの?

叔母さんは、人見先生がバンドやってたころの大ファンだったのよ、

と熱く!!語りたいと思ってます。

 

  

 

 

 

 

 

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